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城戸久枝のブログ 車到山前必有路(進めば必ず道開く)

ノンフィクションライター 城戸久枝のブログです。
連絡先 saitasae@hotmail.com
facebookは 城戸久枝
城戸久枝 児童書『じいじが迷子になっちゃった あなたへと続く家族と戦争の物語』(偕成社)『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』(新潮文庫)発売中。愛媛県松山市生まれ伊予市育ち。文筆業。
映画弁当の日ナビゲーター&書籍担当。https://bento-day.com/美術にはまる9才男児の母。
本場!中国漫才を東京で堪能
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    ひょんなことから直前に友人よりチケットを譲ってもらい、
    五反田のゆうぽうと簡易保険ホールで行われたお笑いライブを観に行った。
    ただのお笑いライブではない、中国の有名なベテラン漫才師、漫談家、ものまね芸人が東京に勢ぞろいしてのイベント「笑的晩会」である。

    久しぶりに見る中国漫才は果たして笑えるか。言葉についていけるか。
    そんな不安を抱えながらも、聴力テストだと言い聞かせ、一階の後方の席につく。

    観客のほとんどが中国人。場内アナウンスも、パンフレットも日本語は一切ない。
    「飲食、撮影は一切禁止しております」とのアナウンスはまったく無視され、
    言っているそばからペットボトルを大量に持ち込み、パンをかじり、デジカメで撮影する。
    そんなアバウトなところが中国的というかおおらかというか…。

    出演者はみんな、中国の紅白歌合戦でもおなじみのベテランぞろいだそうだが、
    残念ながら私は一人も知らなかった。
    開演前に少しでも知識を得ようとパンフレットを読みふける。
    それにしても、彼らの肩書きはすごい。国家一級演員、中国曲芸家協会主席などなど。
    日本の紅白歌合戦だったらトリを務めそうな北島三郎とか、美空ひばりとかだろうか。

    いよいよ開演。機関車のものまね、数字を使った漫才、夜遅く帰宅した旦那と妻のコント。
    超ベテランたちだけあって、何千人の客を前にしてもまったく動じない。
    マイク一本で堂々と演じている。
    二つ隣に座っていた友人は、普段も高い声をさらに甲高くして大笑いしていた。
    けれども私はその笑いについていけない。
    どうやら笑いには、反射神経も必要なようで、
    必死で頭の中で意味を解釈しながらみている私は、会場の笑い声から数秒たったあとに、
    やっと何がおかしかったのかを頭で理解していた。
    「すごい真剣な顔をして見ていたね」とその友人に指摘されたけど、
    それでもまあ、楽しかったことには変わりはない。私なりに楽しんだつもりである。

    24歳まで中国で過ごした友人は、劉蘭芳という女性の講談を見て懐かしがっていた。
    彼女たちがまだ小さいころは、テレビもない時代。
    小学校の昼休みにラジオでこの劉蘭芳の講談が毎日放送されていたそうだ。
    幼少を中国で過ごした友人たちはみんな口々に懐かしいといっていたけれど、
    唯一私はそこでちょっと居眠りをしてしまった。
    私にはちょっと難しかったかな。

    笑的晩会 
    | 城戸久枝 | 中国 | 00:46 | comments(2) | trackbacks(0) |
    小泉さんの靖国参拝について
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      率直な感想は、あーあ、やっぱり行っちゃったかな、というもの。
      どんな形で参拝しても、中韓の反発は必至だと、本人はきっとわかっていたはずで、
      「適切な時期に判断する」を繰り返していたその時期が、今日だったのはなぜか。

      中国では、宇宙船「神舟」の帰還を喜ぶお祝いムード。
      日中の外相会談も予定されていた。
      二つの高裁が違憲と判断したからと、今度は個人参拝を強調して、スーツに水色のネクタイで、
      賽銭箱にお金を入れてという一般人と同じ方法での参拝を行った小泉さん。
      そうすれば、中韓の反発は避けられると思ったのだろうか?
      靖国神社がどんな神社であるか、日本人でさえ認識があいまいなのに、
      中国や韓国でそれほど詳しく知られているとは思えない。
      彼らにとっては、参拝するという行動そのものが受け付けられないのだろうと思う。
      靖国参拝しないという決断をした方が、
      彼にとっても日本にとってもよかったような気もするが。

      とりあえず、懸念されるのは以前のような反日デモ。
      北京で仕事をしている友人に電話をかけてみた。
      「何でまた、この時期に参拝するのかな」
      以前の反日デモのときは、彼女の職場のあったビルも襲撃されたらしいけれど、
      オフィスが移動したので、それほど危険はないということで、ひと安心。
      ただ、今週の土日はきっと、デモも起こるのだろうな。

      彼らが批判したい気持ちを、
      在華日本人や日本企業、日本製品に向けるのはどうかと思う。
      個人同士の付き合いはいいけれど、集団になると熱くなり過ぎて暴徒化する傾向にある。
      今週は中国の動向を静かに見守りたいと思う。


      ちなみに、先月中国に行ったときに、王府井で平和祈願の彫刻展が開かれていた。

       





      いろいろな彫刻の中に、こういう彫刻もあった。

      | 城戸久枝 | 中国 | 01:15 | comments(0) | trackbacks(1) |
      9月18日の中秋節
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        中国牡丹江滞在期間中、ほぼ毎日、知り合いの家を訪ねて回っていた。
        そのときに、付き添ってくれていたお姉ちゃんが用意してくれたのが月餅。

         

        そう、この時期は、旧暦8月15日(今年は9月18日)前で、月餅がそこいらじゅうで売られていた。会いに行った人々に挨拶がてら、月餅を渡していたというわけだ。

        月餅の種類も値段もピンきりだ。立派な箱に入れられたものなら、結構な値段する。北京在住の友人によると、北京では安くても100元のものばかりが売られていたそうだ。安いものになれば1元なんていうのもあるが、お姉ちゃんのお薦めは、回族(中国のイスラム教徒)の会社が作った王旺(ワンワン)という月餅。

        値段は1斤(4個)で6元と、決して安くはないが、いろいろ食べ比べた結果、やはり王旺の月餅が一番美味しいという結論に至ったそうで。確かに食べてみると、甘すぎず、食べやすい。味は豆沙(あんこ)、黒胡麻など5種類。食べた中では黒胡麻が一番おいしかった。勿論日本にもお土産と自分用に8個ほど持ってかえった。

        9月18日は、牡丹江近郊の小さな町のjingjingのおばあちゃんの家にいた。翌日jingjingは学校があるし、私も帰国の準備をしなければならないため、夜6時過ぎの高速バスで牡丹江に戻った。畑に囲まれた広い盆地を走っていると、jingjingが私の膝をゆすりながら窓を指差した。「ねえ、月がとても丸いよ、とてもきれい。こんなに大きな月を見たのは初めてだー」。遠くの空の山の端に、大きく丸い月がぼてっと浮かんでいた。jingjingは、はしゃぎながら、中国での月にまつわる伝説を話してくれる。私に話しかけるというよりは、月に向かって話していたので、内容はよく聞き取れなかったが、とにかく月に祈りましょうということになり、二人手を合わせて月に祈った。

        9時前ごろ。ホテルに戻り、テレビをぽちっとつけてみた。
        見覚えのある映像と日本語字幕が目に入る。以前中野で見た海南友子監督の『苦い涙の大地から』だった。ちょうどエンドロールが流れていた。
        なんでまた、今放映しているのだろうと疑問に思いつつ、チャンネルを変えると、ニュースで瀋陽の9・18歴史博物館前からの中継が目に入る。
        「もうすぐ9時18分。そろそろ記念式典が始まります」
        そして、上海、南京など、中国各地での追悼式やイベントを紹介していた。
        9月18日は、柳条湖事件があった日だった。

        jingjingは月に何を祈っていたのだろうか。
        途中で雲にかすんでいった月が自分の気持ちと重なった気がした。


        | 城戸久枝 | 中国 | 15:21 | comments(4) | trackbacks(0) |
        北京首都国際空港のケンタッキーで。
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          牡丹江行きの飛行機を待つ間、腹ごしらえにケンタッキーへ入った。
          ちなみに、中国語でケンタッキーは「肯徳基」。
          香辣鶏腿のハンバーガーセットを注文。
          コーラとポテトがつくと思いきや、ポテトの代わりに、
          骨付き鶏がさらに2本ついてきた。
          合計26.5元。



          ボリュームたっぷりのハンバーガーにかぶりつこうとした時、先ほどから目の前をちょろちょろしていたおばさんが声をかけてくる。
          「ずっとあなたを見ていたのだけど、あなた、本当に普通じゃないわ」
          そういいながら、自分が今まで会った人の話をしてくる。
          この人、空港で一人、寂しいのか。話し相手になってあげてもいいが、
          とにかく腹減っているんだ、食べさせてくれ、と思っていると、
          「あなたには、何かパワーがある。他の人は持っていない何かを持っている」と言い出した。
          「それを私が見てあげましょう」
          …おーい、それって、占い師の営業か何かか? で、あとでお金要求しようっていうんじゃないの? とにかく邪魔くさくなったので、
          「私には、そんな必要ありませんので」
          丁寧に断ると、ずうずうしくも、向かいの席に座ろうとする。
          「だから、私はご飯が食べたいの。お腹空いているんだから、ほかの人探してよ」
          少し声を大きくしてみると、おばさんすんなりと去っていった。

          でもまあ、「あなたにはパワーがある」といわれると、嘘でも嬉しくなってしまうものである。



          | 城戸久枝 | 中国 | 12:40 | comments(2) | trackbacks(0) |
          jingjingのいたずら
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            2005-0922-1828.jpg
            牡丹江のお姉ちゃん家で。
            昼寝をして、ふと起きたら、
            この通り、マニキュアを塗られていました。
            小学4年生の娘、JINGJINGのいたずらです。
            目を丸くして驚いている私を見て、ケタケタ大笑いしていました。

            あの瞬間がとても懐かしく、名残惜しくて、
            帰国した今もまだ、この子供の落書きのようなぼろぼろのマニキュアを
            とることができません。


            | 城戸久枝 | 中国 | 18:27 | comments(3) | trackbacks(0) |
            映画『にがい涙の大地から』を見た
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              海南友子監督の『にがい涙の大地から』を見た。東京視点という在日中国人による市民メディアのイベントである。監督が出会ったリュウミンという女性を中心に、旧日本軍が埋めた化学兵器により本人あるいは家族が被害を受け、現在も苦しんでいる中国の人々を取材し、まとめたドキュメンタリー映画である。

              その後のトークショーでは監督本人と主催者側が対談し、観客も含めた討論会が開かれた。メディアについて、日本のメディアが反日デモをあまりにも大きく取り上げすぎ、日本人に反中感情を植えつけたのではないかとの意見もあった。私自身も日本のメディアの過熱報道ぶりには、若貴合戦くらいうんざりしたが、同じように中国でも、反日デモ自体が最初のうちはほとんど報道されていない(ネットで確認したなかでだけど)など、一部切り取られた情報でしか日本を伝えられていないように思っていた。両国の溝、相互理解の不足が露呈した出来事だと感じた。

              私の知る限りでは、反日デモで叫んでいたのは大学生。庶民はそれとは程遠いところで生活している。このドキュメンタリー映画の登場人物は、普段ならば反日デモに参加するところとは縁遠い田舎の人間である。その人々がこの時代に、60年前の旧日本軍が放置した化学兵器により、長年苦しんでいるという事実が衝撃的だった。
              | 城戸久枝 | 中国 | 01:27 | comments(1) | trackbacks(0) |
              日中の温度差
              0
                中国のメディアによる反日デモの報道を見てみたいと思ったけれど、
                中国最大手の某新聞のホームページでは見当たらなかった。
                その代わり、同ページの掲示板を覗いてみると、予想通り、大多数は「日本が常任理事国に入ることに反対する」「日本は歴史を捻じ曲げた」などという書き込みだらけだった。
                「私たちは、反対するよりも、自分たちの進むべき道を考えなければならない」というもものあったけれど、それは、多分一パーセントにも満たない数であろう。

                日本の某掲示板の日中関係というトピックをのぞいてみると、
                「レベルの低い中国」「あきれる」といった冷めた意見が多い。
                私もこのヒートアップする反日デモにはうんざりだけど、
                日中で、こうも議論の観点も温度もずれていると、
                結局何が問題なんだかわからなくなる。
                日本人は常任理事国入りに対しては関心がなく、中国での反日運動に興味をしめている。メディアも中国のデモばかりを報道する。
                中国人はとにかく日本の何でもかんでもが許せない。

                中国も日本も、偏った報道やネットでのやり取りが、
                それぞれの反応のずれを助長しているような気がしてならない。

                こんな二国がどう分かり合えるというのだろう。

                デモに参加していたなかには、学生たちが多いようだ。
                天安門事件の時はその学生たちを武力で押さえつけて世界中の批判を浴びたわけだけど、
                その矛先が日本に向けられるとなると、話は違うのだろう。
                公安も必死で止めているようには見えない。

                私が中国に滞在していたとき、学生たちが反米デモをしていたことはあった。
                学生は、まるでイベントに参加してストレスを発散してたように見受けられたが、反日デモはこれから広がっていくのだろうか。
                「アメリカは許せるけれど、日本は許せない」
                中国人学生が言っていた言葉をまた思い出す。
                カーッとなって、サーっと冷めるかもしれないが、
                冷めたとしても、きっとすぐに何かがあったらぶり返すだろう。
                この問題の根本的解決方法なんて存在するのだろうか。
                日中の温度差を見ていて、歯がゆさを感じる。

                実際、自分で行ってみて、中国人に話を聞いてみたい。
                でも、群衆に取り囲まれて罵声を浴びると、やっぱり耐えられないなぁ。
                罵声ではないけれど、以前それに近い経験をしたことがあるので、
                その恐ろしさは承知している。
                でも、やっぱり行こうかなぁ。
                | 城戸久枝 | 中国 | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
                日本留学NO宣言
                0
                  日本に留学したい中国人は何人いるのだろう。
                  こんなニュースが目に入る。

                  日本留学手続きお断り」も=常任理入り問題、広がる反発−中国

                  日本の常任理事国入りを反対するデモや日本製品の不買運動が起こるなか、
                  留学手続き代理店がわざわざ「日本への留学手続きはいたしません」と看板掲げたという話。
                  困るのは日本じゃなくって、留学を考えてる若者たちなんでしょうけれど。
                  そういう人たちは、そんな会社に手続き頼まないでしょうね。

                  でも「本音」と「建て前」がまるっきり違う中国だから、
                  表では日本を批判していながら、
                  クレヨンしんちゃんのTシャツ着てたりして。
                  (こちらはもちろん中国で商標登録されてる、中国のしんちゃん

                  毎度毎度のことながら、必要以上に過敏に反応して、
                  その姿を何度も何度もテレビで見せ付けられてうんざり。
                  もしかして、これは日本が故意に「こんなに反日感情を持っている中国人が多いのです」というアピールして、
                  中国人に対する日本人の嫌悪感をあおっているのではないかと思ったりする。
                  竹島騒動のときの韓国人の反応もしかり。

                  で、よく考えてみると、肝心の原因部分に対する報道が、すっかり薄れてしまっている。
                  「ああ、何だかよくわからんが、また反日行動してるよ」
                  そんなんだから、話になるはずもないんだよねぇ。

                  | 城戸久枝 | 中国 | 01:30 | comments(2) | trackbacks(0) |
                  音信不通が解けた瞬間
                  0
                    留学一年目のブルガリア人ルームメイトから届いていたクリスマスカードにたった今気づいた。
                    プロバイダを変えたので、ほとんどチェックしていないアドレスに来ていたのだ。いやー、ホームページを運用するために、キープはしていてよかった。そういえば、彼女に教えたアドレスは、あれしかなかった。
                    あまりの喜びに、早速返事を書いてみるが、どうにもこうにも幼稚な中国語になってしまう。
                    しかも漢字は文字化けしてしまうため、ピンインでのやり取り。
                    以前は結構マメに、いろんな人とこんなやり取りしてたのにな。
                    最近めっきり減ってしまった。

                    私が彼女と最後に会ったのは、たしか2000年の春。
                    北京の大学でまだ学生をしていたはずだ。
                    あれから5年近く経つ。どうなっているだろうか。
                    久しぶりの連絡に喜びつつ、過ぎた年月の長さをしんみりと感じる。
                    結構激しくぶつかり合っていたけれど、
                    今なら大人な会話ができると思うな。
                    | 城戸久枝 | 中国 | 02:27 | comments(4) | trackbacks(0) |
                    世論調査の結果は中国に親しみ感じないらしい
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                      内閣府の外交に対する世論調査によると、中国に親しみを感じると答えたのは、37・6%。親しみを感じないのは、58・2%だったという。今年10月、全国の20歳以上の男女3000人を対象に行われたとのこと。内閣府の世論調査なんて受けたことも受けた人も聞いたことがないので、果たしてどこまで真実味があるのかわからないけれど、まあ身の回りでも同じ意見の人は多いから、それほどずれてはないと思う。

                      そういえば、一カ月ほど前に、中国の政府系シンクタンク、社会科学院日本研究所が同じように中国国民の対日意識調査をした結果は、日本に対して親しみを感じないと答えたのが、54%だった。こちらは親しみを感じるのがわずか6%だけだった。この調査はどういう方法でとられたのかはよくわからない。多分都会中心なんだろうと思う。

                      で、思ったことは、お互い、無理やり好きになる必要はないのではないかということ。日本も中国も庶民レベルでは、靖国問題や中国アジアカップなどで、互いに嫌悪感を持っていたとしても、経済面なんかでは、結局互いに依存しあって、互いを利用しあっている。好きな人もいれば、嫌いな人もいる、それで、いいんじゃないかな。そういう私も時によって好きになったり嫌いになったりする。お互いに無理やり仲良い振りなんかしたら、余計に溝が深まるだろうし、政治家や社長同士が表面上は笑顔で握手している姿何か見ても、まったくいい気はしない。

                      | 城戸久枝 | 中国 | 15:38 | comments(2) | trackbacks(0) |
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